夜はいつも 恐怖を教える 沈黙という幽鬼が 逃げる場所もない私に 笑いかける 夜はいつも 優しく抱きとめる けして答えてもらえない 返事を待つ私に 笑いかける 甘く崩れた香りの中 酔いしれて眠るとき 通り過ぎていった 女たちが手を振り誘う 振り向けば 拒絶という仮面をつけたまま・・・ 酒と煙草と 最新の機器に囲まれた部屋で テレビのまえに座れば さらによりよい生活という いつものメッセージ どこの家庭でも 願望は 高価な買い物にむけられる 夜は 爛熟の夢をのせたまま 腐り、朽ち果て 夜は いつもめぐりきて 愛を返さない ねえ 教えて欲しい 心が欲しいの? それとも 言葉だけでいいの? もしも 最愛の人を得るのなら 虚ろな部屋のなかで 通り過ぎた女たち 映像の中の女たちを 切り刻み 縫い合わせて行くしかないのか? つややかに流れる黒髪 しなやかな身体はいつも冷たい 熟れきったその口づけは 2人の時間を凍結する ねえ ほんとに教えて欲しい 心が欲しいの それとも ただ言葉だけで安心するの? お前はPantom Paradice 私だけのFamme Fatale 明日のない抱擁の中で 息づくおまえは この心も身体も奪い しっかりと抱きしめともに堕ちてゆく 海の底まで 深い闇の底まで
by snake10244
| 2005-05-21 22:53
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