天使にして狂戦士 それが称号 それが我が名 古きものたちへの 戦う意志と力を持たされた者 しかし人として生き 愛にも夢にも破れたいま それが何になる? 時を超える者は 未来を変えるために さらに過去へ翔び戦おうという 戦いに疲れきった私に... そのとき 鍵を持つ者が 嘲りの声とともに 時を超える者に襲いかかった 白熱と暗黒の激突 次元を揺るがす絶叫に 意識が肉体から離脱する 絡み合う光と闇に Noa's Wooden Shipp Ⅱ がねじれ あとかたもなく爆発した 意識は虚空へとはじき飛び 無から混沌が生まれ凝縮し 時流はせき止められ凍結した #
by snake10244
| 2006-11-19 19:21
| 久遠の夜果てる時
遥かなる時の山脈を超えて 動くもの一つない超古代へ 次元の歪みより浸食する 古きものたちの影 邪悪なまでに想像をこえた建造物 黒魔術と超科学の融合 緑おおう南極に 深き海の淵に 暗黒の祭祀の おどろおどろしくも単調なリズムが響く 手足として進化させた人類は 従順に巨石を積み上げる しかし地軸の歪みが 古きものたちを 海あるいは地中深く埋め 南極を凍りつかせた 一部の強者は 虚空の門のかなたに逃れ さらに強くなるための眠りについた 限られた時間は 人類に与えられたプレゼント しかし誰もが 古きものたちを忘れてしまった 悪魔という概念だけを残して... 彼らはときおりまどろむだけで 古代大陸を沈めてきた 一つの巣に眠る 二つの種 畏怖するものの 長き不在の果てに 自らを滅ぼす 意識の荒廃と不信 愛の価値も定義不能 持ち時間だけが 砂時計のように失われ 虚空の門が開く 鍵を持つ者のきまぐれで 虚空の門が開け放たれる 鍵を持つ者の思いつきで それは 長き眠りの終止符 長き歴史の終わり #
by snake10244
| 2006-11-17 16:32
| 久遠の夜果てる時
夢をみなさい もっと もっと 遡りなさい 古き過去へ 超意識の長き旅 意識の拡大と集中 仮の器から離れ 魂を解放しなさい すべてが見えるはず 自分が何者か思い出すはず 翔びなさい もう一度 翔びなさい 私とともに 白い光に包まれた女が近づく 囁く声が聞こえる 私の手を握り引き寄せた うねりと痺れ いつか私は 眠る私を見下ろしている 意識がほとばしる 時を超える者に導かれて #
by snake10244
| 2006-11-17 15:59
| 久遠の夜果てる時
時間を止めて 明かりを点けて いつものように笑ってほしい 遥かな時をこえ あなたの心を抱きしめて あなたの体を確かめて ふれあう気持ちが高ぶれば 愛は目にさえ見えるもの 胸の鼓動は明日への希望 時が戻り目覚めれば 音のない静寂と 影も動かない退屈 明日の破滅も知らず 狂騒の日々を空費した あなたさえ居てくれたなら 目覚めてさえもまといつく面影 声が 暖かい体が 途切れてしまった愛の記憶は 限りない残酷にかわる 時間を消して 生命を止めて もう一度だけ笑ってほしい #
by snake10244
| 2006-11-16 19:56
| 久遠の夜果てる時
誰もが 戦場に送られるほど若く 誰もが 命を失うには若すぎた 誰もが 虚ろな目で銃を握りしめていた 出撃したあとに 運のいい奴は 番号が振られた死体となって帰り 運の悪い奴は バケツ1つの破片となって帰り 運に見放された奴は また翌朝出撃することになる ここはそんな場所 大地を揺るがす絨毯爆撃 死神の吐息のような至近弾の音 誰もが死を恐れ 誰もが死に麻痺していった 疲れきった体と病んだ心は 美化されてしまった思い出を語るときだけ生きていた 番号にも破片にもならず その代償に両手両足を失った奴を覚えているか? 誰もが目をそむけ 誰もがうらやんだ 奴は酒を飲みながら自慢した故郷へ うれしそうに帰っていった そしてそこで 気味悪がられ やっかい者にされ 震えながら死んでいった 人の命は すでに戦場でも故郷でも 紙一枚の重ささえもなく 戦争を始める者は 正義と悪とに分け 戦争を教える者は 味方と敵に分け 戦争を語る者は 意味と無意味に分けるが 戦場にいる者の目には死者しか映らなかった 誰もが 死に畏怖し 誰もが 死を日常とした 誰の背中にも 死が張りついていた 誰もが毎晩 死と酒を酌み交わしていた 死から逃げられた奴はいない 誰もが そう思いながら... #
by snake10244
| 2006-11-16 19:40
| 久遠の夜果てる時
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