聞こえる 無数の悲鳴が 感じる 眠れるものたちの息吹を 大いなる死せる名の書よ 雄弁に語れ 叫びと囁きのなか 虚空の門が広く開け放たれた 東の果てに 古き風が嘲笑となり吹きすさび 北の果ての 歓喜の狂宴の雄たけびを聞け はてしない迷路の 目覚めなき悪夢 西の果て 深みより浮かび上がる牙を見よ 南の果ての 這い寄る混沌に染められるとき 究極の破壊者は 恐怖の鎧を着てあらわれる もう なすすべもない 虚空の門は 開け放たれたのだ #
by snake10244
| 2006-05-29 23:32
| 久遠の夜果てる時
果てしない時流の澱みで 果てのない時空の暗黒で まどろみの歳月が 熟れすぎた果実のように崩れさる シグナルの点滅が 虚ろにくりかえし 血を蝕む予言が 頭脳をえぐりとる 鋭利な針が レッドゾーンさえ後にして 正確に時を刻み始める ポイント・ゼロに向かって #
by snake10244
| 2006-04-24 22:09
| 久遠の夜果てる時
遅すぎた目覚めは 無から負への逆流をおこす 灼熱の光を放つ 美しくも哀しき女よ なぜ 生きつづけのか はるかな過去から 苦しみの現在 そして そのどこにでも存在する それが運命 時を紡ぎ 時を超える者 虚空の手に堕ちた 古きものの地図から 敗北とともに追われ 血に染まりながら 再び受難の過去へ 別の未来を信じて飛びつづける それがどれほど はかない行為か知りながら・・・ 遅すぎた目覚めは 知識さえも 残酷な友とする #
by snake10244
| 2006-04-24 22:03
| 久遠の夜果てる時
見てごらん 持ち上げた手のひらから こぼれ落ちた涙が いつも夜空できらめいている 見てごらん 笑顔を失った少女が 愛情の波打際で 砂の城をつくっている あなたが居てくれるから あなたが居てくれるとおもったから 難破船はどこをめざすか どこまで醜く朽ち果てるのか 愛した夜が 夢見た記憶が・・・・ この大河はどこへ流れるのか どこで止まって腐るのか 少女はやがて狂女にかわる あなたの髪は炎に流れる あなたの手が闇に砕ける #
by snake10244
| 2006-04-02 22:46
| 久遠の夜果てる時
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